2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

それはリスクが高いです

はっと気がついたら、今日は7月最後の日。 6月24日 9時半から7時間…かかった私のs字結腸癌手術は、 もう ひと月前のことになってしまったんだなあ。 あれから、毎日 いろんなことに 少し怯えたり、 いや いやと考え直してみたり。 そんなこんなで日々は過…

涙の訳

更年期障害の ようなもうひとつの症状で、困っていること。 それは 、とんでもない時に 不意に 涙が出る ということである。 別に 悲しいわけじゃない 。 切ないってわけでもない 。 苦しい訳でも、寂しいわけでもない。 なのに、ああそれなのに 、涙が出る…

ありがたい申し出

乳癌を抑えるための薬 、いわゆる ホルモン剤を飲んでいる。 この薬を飲むと 、更年期障害 のような 症状が出ると 事前に 乳腺御陽気ドクターに 言われていた。 更年期障害ねぇ。 それがどういう状況になるのか 、頭では想像していたのだけれど 、今まで私自…

いやはやおやおや

入院、手術以来、8.5kg 痩せた ことは以前書いたけれど、今のところリバウンドの様子はみられない。 私は今まではいていた パンツが ゆるゆるになった くらいで、それほど困ったことはないと思っていた。 ってか、後3kg痩せろって言われてるんだよな。 けれ…

お姫様

「tonchikiさん、病気に触りますから、 重いものは持たないようにしてくださいね 。 特に 右手を使う時は 、気をつけてください。 乳癌があるのは 右ですから。 」 ドクターからそう言われて 、気をつけるようにとは思うけれど 、なかなか うまくいかない。 …

薬のやめどき

私は、 薬を飲む、使うことに対して 積極的なタイプじゃない。 薬というものは 使うのに必要な場面が多々あるけれど 、できるものならばなるべく飲みたくはないと考えている。 私の中で 薬は 「必要悪 」なものなのである。 薬は ある種の 毒。…そういうと、…

せっかちドクター

「はいそうです。」 そう答えながら 、新しいドクターの 様子を観察している。 30代後半から 40代というところか。 働き盛り って印象。 ちょっと口調が前のめり。 せっかちさん? まあ、外来患者は沢山。せっかちにもなるよね。 「…そうですか。 貼り薬だけ…

新しい出会い

そういうわけで、 循環器内科の外来にやって来た。 今日のタクシーの運転士さんは 、ひどくおしゃべりな人だったなぁ。 ずっと喋ってた 。 話題は 「今年の夏は 暑い。 ハンパじゃない 。」だった。 タクシーを降りて受付を済ませ 、循環器内科の 待合へ。 …

消えないのさ

乳腺ご陽気ドクターのところで 、薬が切れた から 出してほしいなと思って 、外来のついでに 言ってみた。 それは心臓のための 薬 。貼り薬。 ずっと 心臓は大丈夫だって言われたけれどなぁ と思いながらも、使っていた薬。 「まだ 貼らなくちゃいけませんか…

8.5kg

人間 痩せたいと思ったら 、まず手っ取り早いのは 「食べない」こと。 わかってはいても 、普段は やっぱり 食欲に負けてしまう。 世の中には美味しいものがたくさんあって、 私は無類の食いしん坊。 合言葉は 「がっつり たっぷり。」 そういう調子でずっと…

ワクチン予約

家に帰って リビングの椅子に座り込んだら 、目の前に 封筒があった。 コロナワクチンの 接種予約券。 ああ届いたのか 。 予約は 一週間先 からとかいてある。 うまく取れるんだろうか。 妙に 緊張した気持ちになった。 副反応だとか いろんな情報がネットに…

ワクチンはまだか

「今、この段階で コロナにかかったら 、命に関わります。 とりあえず 1日も早く コロナワクチンを打つこと。 tonchikiさんの所には 、申込書は来てるのかな ?」 「いいえ、今の段階では 見ていません 。来るのかな …。」 「そうか、それは困ったな。 とりあ…

外来の日

可愛げのある人間になる? いやいや そんなこと言ったって 、 そもそも 私は可愛げのある人間じゃなかったんだった。 こうなってから いくら ドクターの 印象を よくしようと 思ったところで、 いきなり 好印象の 素敵な患者にはなれない。 なれるはずもない…

可愛げ

患者 って いつも 、自分はひときわ丁寧に診て欲しいと思っている 。 願ってる。 言い方を変えると、 自分をスペシャル に捉えて欲しいと言う 気持ち。 我が儘とも捉えかねられないけど、でもだって、非常事態なんだものって。 ドクター達は、 数多くの 患者…

ティム

他人って、案外 自分が思うより いろんなものを 見ているもんだよね。 友達が入院する前 送ってくれたぬいぐるみ。 それがティム。 我が家に届いたティムは、 お尻のところに ジッパーがあって、その中には 耳栓が入っていた。 妙なところで神経質な 私のこ…

今後の方針決定

心なしか 少し緊張した 時間が流れた。 外科と 乳腺外科と は 診るものが、視点が、違う。 それは分かっていることだけれど 、なんだろう、この 緊張した空気。 離島先生が、 「tonchikiさん、今日の具合はどうですか。」 と聞いてきた。 「はいおかげさまで…

それが聞きたかった

ほとんど眠れないまま 、朝を迎えた。 ハワイ部屋の中で、 歯を磨き顔を洗う。 ぼーっとしてんな。 覇気のない 顔が鏡の中で こっちを見ている。 朝食を食べた後 廊下に出る。 少しは動かないと自分にそう言って 歩く。 そうしたら 、またもや乳腺ご陽気ドク…

深呼吸した

こんな時には 、こんな眠れない夜には、 友達との LINE に逃げ込むのが1番。 携帯を手に取る。 そこには、国王の 介護をしていた 日々の 中 私を 笑わせ 、私を 泣かせ、私を 抱きとめてくれた 友達がいる。 もう気づけば20年以上の 付き合いになるんだな。…

長い夜

どうしてこんなに気持ちがへこむんだろう。 真っ黒な穴に吸い込まれていくようだ。 お気楽極楽、ご陽気主義の私のはずじゃないか。 いずれ人は皆死ぬ。 そう思ってはいても、 やっぱり私は 怖いのだった。 いずれは …そう思っても 、わかっていても、痛かっ…

混乱する私

F OL F0X、XELOX 抗癌治療法として、そのどちらかを 選ばなくてはいけない。 FO L F OXは1コース14日間。それを8コース。 XELOXは、1コース21日間。それを8コース。 単純に言って、XELOXの方が長期に渡る。 早く済ませたい人は、前者を選ぶだろう。 …

決めるのは自分

「これから 、抗がん治療の 方針を決めていただきます。」 え? 先生が 決めましたではなくて、 私が決めるんですか? 私は 一瞬 何を言われているのやら 理解できなくて。 今は ネットの時代。 自主選択の時代。 セカンドオピニオンなんて当たり前。 そう 。 …

決壊

弟が 車で迎えに来てくれて 、3時に 退院。 ついていた 看護学生が、 お見送りに来てくれた。 「tonchikiさん 、 ありがとうございました。 どうかほんとうにお大事になさって下さい。」 「ありがとう。 あなた達が 立派な 、そして想いのある 看護師さんに…

退院

本日午後、退院決定。 嬉しくて嬉しくて そんなところに 手術の後の検査結果が出て、離島先生からの説明があった。 弟嫁同席。 ステージ3のB。 覚悟はしていたつもりが、やっぱり足が震え、頭が真っ白になった。 励ますとか、寄り添うとかって、簡単なこと…

べビッコlove

日ごとに 重湯の中に ご飯粒が増えていき、 重湯からおかゆに。 手術して まだ 痛みの残る お腹の事を考えると 、食べることに 慎重になる。 出されたおかゆを、ゆっくりゆっくり 時間をかけて 食べる。 本当に こんなに少ない量で と思うのに、食べきれない…

口からパワー

入院して 一週間目。 手術して 4日目 に重湯が出た。 嬉しかった。 え、もう 口から入れてオッケーなんだ という気持ちと 、ちゃんと 大腸 機能しているかな という不安な気持ちと。 一番最初の重湯 は、 梅味がついていた。 あ、 3品もあるんだ。 私は ひと…

モデル&妊婦デビュー

本当なら と言うか 、基本的に 私は静かに寝ていたかった。 けれど 早期離床 。 のんびりだらだらは 許されないのだった。 「手術は僕たち医者が頑張ります。 でも、手術の後、頑張るのは tonchikiさんですよ 。」 そう 言われてはいたけど 、マージで スパ…

呑み込まれる夜

痛い。 ただひたすら痛い。 手術後 自分の病室に、スパルタ車椅子で 帰ってきた私。 痛みに飲み込まれそうだった。 言うまでもなく、 痛み止めのための点滴は、下がっている。 ただ ずっと 際限なしに 痛み止めをするわけにはいかないらしかった。 「体に負…

聞きたくても聞けなかったよ

話は前後する。 下の写真は、離島先生が手術前、 説明しながら 書いてくれた ものだ。 ずらずらずらと、リスク が 書かれ、並べられている。 手術自体が うまくいっても、 感染症で 大変なことにとか、 手術の途中で 麻酔による アクシデントとか 。 聞いて…