可愛げ

患者 って いつも 、自分はひときわ丁寧に診て欲しいと思っている 。

願ってる。

 

 言い方を変えると、 自分をスペシャル に捉えて欲しいと言う 気持ち。

 

我が儘とも捉えかねられないけど、でもだって、非常事態なんだものって。

 

ドクター達は、 数多くの 患者さんを 診るわけだから、 自分がはその中で 埋もれてしまうんじゃないかと言う 漠然とした 恐れは常にある 。

 

そんなことはないよ 。

ドクターはちゃんと1人1人、きちんと 見てくれている。

そう思うけれど 、でも 。

 

人間で ある以上、好き嫌いだってあるし 相性だってある 。

 

ドクターだって神様じゃない。

嫌だなーと 思う患者 だっているに違いない。

 

思っても、そこに ドクターのプロ意識 が 発動…されたとしても。

 

できるならば、 好意を持たれる 、大事にされる 患者でいたい 。そんなふうに 無意識のうちにでも、 患者は思う。

 

そのためには 患者という 大きなくくりの中ではなく、 tonchikiという 個人として、 立ち上がること。

 

そうかそうか と私は思う 。

 

あれこれと やり方はあるんだろうけれど 、基本は人間同士。

 

ありがとうございます 。よろしくお願いします という 当たり前の ことをきちんと伝えること。

 

そして と私は ティム の方を見る 。

媚びるってことじゃないんだ。

でも、可愛い げって 大事よね。

 

ティム先生は 首をかしげて 微笑んでる。