痛みと痺れ

昨日は大腸癌の方の診察日だった。

 

天気はいいんだけれども、黄砂が酷くて山の方は煙ってみえる。

 

まるで夏のような気候なので、私はTシャツにGジャンという格好。

 

弟が送り迎えをしてくれた。

 

今回は本当にありがたかった。

まあ、何時だってありがたいのだけれども、今回は特に。

 

というのも、身体の痛みと痺れが酷くてパッと動けない、小さな段差も足をあげるのに難儀という状況だったから。

 

前回、乳癌のDr.に痺れと痛みがと訴えていたのだけれど、ホルモン剤の副作用ってことで、あーーそうなのかーと、私は痛みと痺れがあっても、ちょっと安堵していたんだった。

 

ところがそれから痛みと痺れがエスカレート。

 

夜、トイレに起きるべくベッドから起き上がる…これが一苦労。

 

やっと立ち上がっても、しばらくは椅子に支えてもらいながら、痛みと格闘。

 

3分程してやっと動くといった有り様。

 

いくら副作用といってもなあ。

痛みと不安で夜は殆ど眠れなくなってきた。

 

で、診察日を迎えたものの、バスのステップ上がるのがきついもんだから、弟の送り迎えの申し出は本当にありがたかったのだ。

 

採血はTシャツ姿だからスムーズに運んだ。

3本抜かれて、お腹空いたじゃん。

 

 

番号を呼ばれてああやれやれと診察室に行こうとしてびびった。

立ち上がれない。

看護師さんがすぐに来て

「長い時間すわらせてたから。

ごめんなさいね。ゆっくりでいいから。」

 

Dr.に、検査結果を聞く。

数値はギリOKだそうで、とりあえずホッとする。

 

痛みと痺れが酷いと言うと、メコバラミンを処方してくれた。

 

これはビタミンB12

末梢神経を修復して痺れ痛みを改善してくれるらしい。

 

後は6月の大腸カメラの日程が決まった。

 

6月3日。

 

診察室から退出し

入院予約、説明を聞く。

 

もう何回目だろう。

 

「あら、tonchikiさん!」

 

呼ばれて顔を上げたら、化学療法室でお世話になった看護婦さんだった。

 

「あら!」

 

思わずにっこりしてしまう。

 

「その節はお世話になりました。」

 

「…なんか、歩くの大変そうだけど大丈夫?」

 

「ええ。痛みと痺れがエスカレートしちゃってて。」

 

抗癌剤8週やってるしねえ、副作用きついね。痛み止めを出してもらった?」

 

「ええ、今日そう言ったら出してくださいました。」

 

何故か私は我慢強いと思われているらしいw。

 

「tonchikiさんは細かく、これは大げさかしらくらいのことも言わないと駄目ですよー。」

 

「いやーー結構言ってるつもりなんですけどw」

 

看護婦さんが色々と覚えてくださっていたのがありがたく、嬉しかった。

 

 

 

コロナが5類になったことで、却って病床は満床に近いらしい。

 

何がコロナ明け?

 

「もちろん、きっちり分けて」と聞いたけれど少しでもリスクは避けたいので、とれなければ仕方ないけども個室(トイレ付き)を依頼してきた。

どうなるだろう。

 

弟の車で帰宅。

 

母が家庭菜園の苗を買いたいということでそこからホームセンターへ。

 

よほど私は家にいるよと言おうかと思ったけれど、苗の値段を読み上げたり、数を数えたり。

苗屋での私の仕事は結構多いので、頑張って行く。

 

正直きついなんてもんじゃなくて、途中、涙が出たけど、それでも母の思っていた苗が手に入って良かった。

 

きつくて

痛くて

ありがたくて…な1日。

 

 

 

お~いお茶

お~いお茶ってあるでしょう?

伊藤園が出している。

 

伊藤園は俳句に力をいれているんだよね。

お~いお茶のペットボトルの横に載っているの、読んだ人も多いと思う。

 

2月頃その伊藤園が新俳句募集ってやってて。

 

まあ、こういうのは有名だし、日本全国津々浦々

たっくさんの人が応募するだろうから、私のような素人、なんとかの横好きは…ねえ?

応募しても無駄って思った。

 

でも、応募条件を読んでいたら

「新俳句フォト」部門なるものが目についた。

 

これは、自分が撮った写真に自作俳句を添えて応募してくださいねって部門。

 

私はひょっとしたら、俳句が足りない部分を写真が補ってくれないかなあって、興味を持って応募することにした。

 

で、応募したあとに

この部門の選者が浅井愼平氏だもの、

プロから見たら、足りない部分を補うどころか、そもそも無理だなあーってw。

 

でも、世の中は本当に何があるかわからない。

 

なんと、私の作品、選んでいただけたのだ。

 

びっくりするよね。

本当にびっくり!

 

水仙のように笑って92」

 

これが写真と俳句。

 

選んでもらうって

嬉しかった~。

乳癌と大腸癌を患ってからこのかた、心ならずも

心配かけまくった母をよんだ句だったから、余計に。

 

副賞でお~いお茶を1ダースいただいた。

 

神様は気紛れだけれど

時に優しいよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

サプリ

大阪市に本社がある「小林製薬」は、「紅麹(べにこうじ)」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症したことが報告されたと明らかにしました。

 

会社では「健康食品が原因となった可能性がある」として、この成分を含む3つの健康食品を自主回収するとともに、使用を中止するよう呼びかけています。」

 

NHKの今日のニュース。

 

 

 

TVをつければサプリ業界が

言葉巧みに圧をかけてくる。

 

元気で老後を迎えるためには

この筋力が必要

このパワーが必要

この知力が必要

 

介護保険は改悪の一途で

とうとう今日のワイドショーでは

「このままでは金持ちだけが介護を受けられる世の中になっていくと危惧しています。…」

って解説者が口に出していた。

 

そんな状況。

 

 

私を含め普通の人々は日頃から

「なんとか元気で生き生きと暮らしたい」と願う。

 

介護保険は高額な税金をとられている。

だけれど

使えない制度。

 

だったら、とにかく元気でいなければ!

 

そのために必要な筋力、パワー、知力。

 

それがサプリで手に入るのならと、手に取る。

口にする。

 

そのサプリのひとつが自主回収騒ぎ。

 

私はドクターから言われたことを思い出す。

 

「なるべくサプリは飲まない方がいい」

 

いざ具合が悪くなったときに飲む薬との飲み合わせの問題もある。

 

長い間飲んでいれば

身体に蓄積されるものもある。

 

なのに

TVでは

「このサプリを飲んでいるから」私はこんなに元気だとタレントが笑顔。

 

サプリ市場がいかにおいしい市場であるのか。

 

元気でいたい

健康でいたいというその気持ち。

 

ターゲットは広い。

 

極端な自然主義を謳う人達も

サプリも

感染症問題を「論文」ではなくマスコミ発表する人も

 

金をそこで利することなく

論ずる者は

誰もいない。

 

そして結局は

それぞれに耳当たりのいい言葉や

扇情的な言葉で揺さぶって

 

責任はとらない。

 

 

 

待ち合いで

今日は先日とったCTの結果を聞きに行く日だった。

 

昨夜は一睡もできず。

病院へ行く前日はいつもだ。

どれだけ気が小さいのか、私。

 

病院についてみると、待ち合いは凄い人。

 

予約の時間にあわせて行ったのだけど、1時間以上は待っただろうか。

 

結果はOK。

 

ああ、良かったと、今回も声がでた。

 

5月連休後、又カメラとのこと。

 

一つOKを貰っても

又次の検査。

 

 

診察を待っている間、待ち合いでいろんな人の話が耳に入る。

 

「それじゃあ、明日。

ええ、手術自体は30分位?全身麻酔じゃないから日帰りだし、あと、これから注射の時スッゴク楽になるから」

 

看護師さんの明るく励ますような声。

 

portだな、とピンときた。

 

注射の際、血管が探しにくい人は、抗癌剤投与は大変な作業だ。

 

抗癌剤はきつい薬。

少しでも漏れたりすると、えらいことになる。

「そこが壊死したりすることもあるから、そういう時は他の科の先生の協力もえて、診察を受けていただきます。」

 

だから、抗癌剤を注射してくれる看護師さんたちは、病院のなかでもとりわけ注射がうまい人達。

 

そういう上手い看護師さんでも血管が見付けにくい患者がいる。

 

そういう人がportを埋め込む。

 

https://radio-gazo.jp/2021/08/30/cvport/

 

かくいう私も非常に血管をとりにくいタイプで血管痛も酷かったので、何度か勧められた。

 

しかし、私の場合、乳癌のマンモがネックになるということで、結局最後までとりにくい血管で、看護師さんの手を煩わせたのだった。

 

でも、正直に言えば

マンモの件がなくても、私はportは嫌だった。

 

うまく言えないけれど

そこからずーっと癌が自分を見張っているような、癌が私を侵食していくようなイメージがあって。

 

そんな馬鹿なことはない。

 

portは、抗癌剤投与のストレスを軽減するもの。

 

わかっているけれど、

頭ではわかっているはずなんだけど、私はやっぱり怖く、嫌なのだった。

 

なのに看護師さんの話に頷く彼女は

全身麻酔じゃないから音聞こえるんですよね?

それだけが嫌だなあ。」

 

「あ、じゃあCD持ってきてもらったら、耳元でながしてもらえるようにするけど」

 

「え?ほんとに?」

 

前向きで明るい。

 

きっとこれからの日々の中、人知れず泣くこともあるのだろうけれど。

 

でも、きっと。

きっと貴方なら大丈夫。

 

「CD、何にしようかな」

 

「なんでもいいよ」

 

「えーーいやあ、悩むわ。

演歌で先生の手元狂っても嫌やし」

 

アハハと笑い声。

 

頑張れ。

 

貴方も

私も。

 

頑張れ。

 

 

 

鳥山明 氏 死去

人は、どんな人間でも

金持ちだろうが

才能溢れる人物であろうが

家族がいようが

一人であろうが

 

いつかは旅立つ。

 

頭の中で充分に

十二分にわかっているつもりではあったけれど。

 

鳥山明死去のニュースは

ちょっとにわかには信じられなかったな。

 

68歳。

 

いくらなんでも、早すぎるだろう。

 

今日は病院の日だった。

 

病院の待ち合いでは、死の話題はタブー。

 

だけれど、小さな声でこのニュースを話している人がいた。

 

ぼーーーーっとしていた。

悲しいとか

寂しいとか

そういうことをいう前に

ただただぼーーーーっと。

 

そして、死は悲しい事実ではあるけれど、でも鳥山明は幸せな人生を歩んだのだと思った。

 

漫画という武器で

世界に打って出た人。

 

愛され期待され待ちわびられ。

 

「メッセージなんて。

ひとときの娯楽で充分」と言ったその作品は世界に愛された。

 

彼の足跡をなぞり

「私も小さい頃はあられちゃんが好きで」と声高に申告するというテレビの状況も、いつかは静かになる。

 

だけど、作品は残る。

間違いなく残るのだ。

 

新作はもう読めないという渇きと共に。

 

その渇きを残せた人生。

 

お見事でした。

 

どうか安らかに。

安らかにお眠りください。

 

合掌。

 

 

パピプペポ川柳

文章を書くという行為には、体力も必要なんだね

 

気力、体力、しんどいとなかなか長文を記することはきつい…

 

これは、病気だからって事だけでなく、年を重ねていくとどうしたって…という部分がある。

 

そう考えていくと

俳句や短歌、川柳は、そういう状況であっても負担が少ない。

 

昔の人はよく考えたよなあ。

 

私が御世話になっている

「パピプペポ川柳」さんは

川柳の中にパピプペポを入れるのが条件であとは自由。

パピプペポ短歌も同じく。

 

今の段階で

 

第1回パピプペポ短歌入選

「小走りで急いで帰るパピプペポ今日のいいこと聞いて欲しいの」

 

パピプペポ川柳入選句

 

「流されて生きて今ここ

パピプペポ」

 

第325回

「母の背に冬が来たねと

パピプペポ」

 

第332回

「湯気を今届けたいなあ

パピプペポ」

 

第335回

「風は今空の匂いだ

パピプペポ」

 

第338回

「セルフハグ私は私

パピプペポ」

 

まだまだへたっぴで入選したといっても恥ずかしいけれど、こうして並べてみると、続けていくと私なりの個性が浮かび上がっていくのではないだろうかという期待がある。

 

頑張れ、私。

 

頑張れ。

 

 

 

 

 

 

いろんな人がいる

世の中にはいろんな人がいるもんだなあと思う。

今さらだけど。

 


マンモは痛いって定説になりつつある。

上手な人に当たれば大丈夫なんだけど、あれは確かに痛い時がある。

 


まあ、おぱーいを広げて挟んで息とめてーだもんね。

 


なんか、今は進歩して寝て撮影ってタイプの機械も出てきたようで、全国それになればいいのに!と思う私。

 


あーそうそう、知人が年に1回自主的にマンモ取りに行ってるって話で、おーえらいって褒めてら、そんなの受けるべきじゃないって言われたんだってー。

 


え~?

なんでよ。

それを言った人は

被爆するし、検査で癌になるから、わたしは受けないって。

 


へーーーー。

いやでも検査で癌にはならんと思うよw。

 

 

マンモ痛いし被爆するし必要ない、触診と目視で充分ってさ。

 

貴方はそうしたいならそうすればいい。

 


だけど、それを声高に他人にもってのが理解できんーと私。

 

反ワクチン、反マスク

食事で癌治療っていうパターンと流れが同じ。

 

「貴方のためを思って云うけど」


私は触診と目視じゃ100%わからんかっただろう癌を

 

マンモで見つけてもらった立場の人間なんで。

 


早期発見、早期治療が1番なのは他の病気と一緒。

乳癌もね。

 


乳癌、触診と目視で全部早期発見できるなら、苦労はないだろうけどさ。

 


触診と目視、診察の度毎回やってもらっているけれど、何十人もみてきたdoctorは、これだけじゃわからんからねって言うよ。

だろうなあって私も思う。

 

ってか、そもそも厚生労働省の乳癌の指針を読めば

視触診については推奨しない。 仮に視触診を実施する場合は、マンモグラフィと併用 ...」と明記してあるのだが。

 

それ言った人ってdoctor?

ううん、素人、一般人。

 


へーーー。

 

「でもさ、私は検査受けるよ。それ言われてもさ。

かかりつけのお医者さんも、定期検診大事だって言ってたし。」

 

被爆と言っても、その量は…と云ったところで、聞く気のない人にいっても聞かないよねえ。

 

「そうなのよ!」

 

コロナも癌も

怖い。

 

怖いから数字やデータよりも

情緒的なものに気持ちは流れる。

 

それはそれで

理解できるけれど、

それでせっかくの病理発見のチャンスを逃すことが怖いし、心配。

 

「だよねえ?」

 

まあ、今回何もなくて良かったよ。

 

「そうなの。

ほっとしたあ。

 

また電話するわね」

 

はいはい。

またねえ!