外来の日


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可愛げのある人間になる?

いやいや そんなこと言ったって 、

そもそも 私は可愛げのある人間じゃなかったんだった。

 

こうなってから いくら ドクターの 印象を よくしようと 思ったところで、 いきなり 好印象の 素敵な患者にはなれない。

なれるはずもない。

 

やっぱり 普段から 身につけたものがないと、 いざって時には 困るもんだよな 。

そりゃ、ありがとうございますをきちんと言うくらいは、心がけるけどさ。

 

自分で自分を笑いながら 、日々を過ごしている私 。

 

別に開き直っているわけではないけれど 、やっぱり ドクターとの 相性っていうのも運。 運だよなぁ と思う。

 

今日は 退院してから 初めての外来での 診察だった。

 

もう慣れたはずなのに、 前の晩から 緊張して 眠れない。

睡眠が浅いと パニック障害に 直結しているような気もするし 、いかん、いかんなあと思いながら 、思えば思うほど 眠れなくなったりする。

 

とにかく タクシーを呼んで 病院へ向かった。 

 

この タクシー代が 馬鹿にならない。

往復で約1万円。 …全く。

 

もったいないから バスでと思うけれど 、体力的にも 精神的にも 今は無理。

弟が送ってくれる時はいいけれど。

バスに乗っていて、迷惑をかける結果になったら、目も当てられない。

なので 必要経費だと 財布は見ないようにして、自分に言い聞かせ る。

 

少し前 、高齢者の 免許返上 話が 大きくクローズアップされていたっけ。

けれど 田舎じゃ こういう時 本当に 困るのだ。お金がかかる。

簡単に 免許返上できない 高齢者は 多いよなぁ なんてことを考える。

免許返上した後のことを考えると。

 

私がもっと年を重ねたら、どうなるんだろうなあ。

 

いやいや、今は考えるまい。

 

とりあえず 病院に到着  。

 

診察室に入ると、離島先生が 「どうですか 」と 声をかけてくれた。

 

「はい 、なんとか おかげさまで。 」

 

「そういえば抗がん治療の 方法は 決まりましたけれど 、その前に ワクチンを打たないとね。

なんせ 抗がん治療を始めると 、めちゃくちゃ免疫力が落ちるから 。

コロナにでもかかった日には 命の問題になりますしね。」