深呼吸した


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こんな時には 、こんな眠れない夜には、 友達との LINE に逃げ込むのが1番。

 

携帯を手に取る。

 

そこには、国王の 介護をしていた 日々の 中 私を 笑わせ 、私を 泣かせ、私を 抱きとめてくれた  友達がいる。

 

もう気づけば20年以上の 付き合いになるんだな。

 

「どちらを選べば良いか、 さっぱり分からないんだよ 。考えていたら眠れなくてさ。 」

 

正直に書いてみる。

 

「5年後の 生存率 60%なんて みちゃって ちょっとへこんでる。 」

そう書いたら 、

「そんなの今見ちゃダメ。 そして 60%の方に 入ればいいだけだからね❗」

そう 返事がかえって来た。

 

そうだね。

そうまた返事を書きながら 、べそべそ泣いてしまっているのは 、ホルモン剤のせい だと思いたい。

 

「ねえ 、先生なら どちらを選びます?って聞いてみたら ?」

 

「うん。 私もそう思って そう言ってみたけれど、返事返ってこなかった 。…ネットで あれこれ冷静に 調べてみるのが すじなんだろうけど、 だめだ。」

 

「うん。 今日はもういいじゃん。… あ そうだ。 かかりつけ医の先生に 相談してみたら?。

元はと言えば、 かかりつけ医の先生が そっちの病院に まわしたことから こうなっていることでもあるし。

今の 病院からの情報も色々回っているだろうから 、同じこと何度も説明しなくても済むし。」

 

「あーそうか!その手があったよね。」

 

少し 目の前が開けたような気がした 。

本当は 相談もくそも、 何も考えたくない。 それが私の本音ではあるけれど …。

そうか そうか。

やっぱり 自分だけじゃ 煮詰まってしまうもんだな。

一緒になって 考えてくれる 相手がいるって ありがたいことだ。

本当に、ありがたいこと。

 

深呼吸した。

 

私が 実は大腸がんと乳がん ダブル になっちまったよと言った時、「私が支える」 と即座に 返してくれた人。

 

太后 のことが 気になってるんだろうからってわざわざ いない時に 皇太后の 好物、焼き肉弁当を 買って 、顔を見に きました そう言って家を訪ねてくれた人 。

 

俺の友達にも ステージ3 てのがいるけど 、 働かなくっちゃって今仕事探してるぞ って 話してくれた人。

 

そうなんだ。

他にも これ作るの簡単だからって。

これ美味しいよって。

 

ネットを通じて知り合った 人たちからの あったかい、信じられないようなあったかい気持ちが届く。

 

「希望」

そのノートを読んだ時の気持ちを

私は表現できない。

 

受けとる度に、私は…。

 

頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ。

 

直接的にそう書いているわけではないけれど、 気持ちが 届く。

 

アンラッキーの中の ラッキー

 

そう。 ひとつひとつ 混乱の中で 私の 気ちを切り替え、足元を照らしてくれる あかりは ある。

 

 

私は再度深呼吸して 、そうだな 今度 かかりつけ医の先生に 相談してみよう。

 

眠るために、もう明るくなっているハワイ部屋のなかで目をつぶる。