決めるのは自分


f:id:texastonchki:20210708143027j:image
「これから 、抗がん治療の 方針を決めていただきます。」

 

え?

先生が 決めましたではなくて、 私が決めるんですか?

 

  私は 一瞬 何を言われているのやら 理解できなくて。

 

今は ネットの時代。

 

自主選択の時代。

 

セカンドオピニオンなんて当たり前。

 

そう 。

そういう時代だということは分かっている。

 

だけれど 、私は 正直 そういう時代 だとわかっていても、 気持ちがついていかないのだった。

 

だって、 誰に どんな方法がある ときいたところで 結局は 任せるしかないじゃないか。

 

最終的に 運でしかない。

そう、思った。

 

私の大腸癌も乳癌も 、発見されたのは 運だったと思う。

 

そして、アンガールズ田中先生、ちびまるこ先生 、オメガ先生 、乳腺御陽気ドクター 、離島先生達に 出会えたのも 、最終的には 運だろう 。

 

それまで顔も、存在も知らなかった人達。

その人達に、私は全てを委ねた。

 

結局はそういうこと。

だとすれば 任せるしかない。

 

それは諦めではなくて 一種の 運命 の受け入れ… そんな気がしている。

 

なのに??

 

いやいや 正直に言えば 、私は もう考えたくないのだ。

 

自主選択は = 自主責任。

 

自分の運命は自分で決める 。

それは そうなんだけれど 所詮は素人。

医者ではない私は 考えたくないのだった。

 

そんな 私の 気持ち にお構いなしに、 離島先生は言った。

 

「抗癌治療には 、二つの方法があります。

 

どちらを選ぶか 退院したら よく考え 調べて、 次の 診察の時に でも、 結果を 知らせてください。」