涙の訳

更年期障害の ようなもうひとつの症状で、困っていること。

それは 、とんでもない時に 不意に 涙が出る ということである。

 

別に 悲しいわけじゃない 。

切ないってわけでもない 。

苦しい訳でも、寂しいわけでもない。

なのに、ああそれなのに 、涙が出るのだ。

 

ぼんやり ベッドに寝転んで 考え事をしていて、 はっと気がつくと、 涙が出ている 。

一体何なんだ。

とにかく自分の感情と 涙が うまく 連動していない 。マッチングしていない 。

 

それでも 涙が出るのが 家の中でのことだったら、 別に問題はない。

困るのは 外だ。

タクシーに乗っていて、 空が綺麗だなあとぼんやり 見ているうちに 、涙が出ている 。

 

これはやばい。

大層な感激やさんというより、おばさんどうした、ヤバイじゃんだ。

 

私が 絶世の美女でもあったら、 絵になるだろうけれども さ。

残念ながら そうではない。

タクシーの運転手さん が 、チラチラと ルームミラーを見ている。

 

まずい。

 

別になんでもないですから。

ホルモンのせいですから 。

だけどそんな こと いちいち説明できないしなあ。

 

昔 、竹中直人の「笑いながら怒る男 」って芸があったけれど あれは面白かったよな。

だけど 泣きながら ホルモンホルモンと 言い訳する女っていうのは、 面白くもへったくれもない。

みようによっちゃ怖い 。

 

しかしホルモン すごいのね。

ラスボスだよな 。

 

とりあえず涙が出るのは仕方がないにしても、 自分の感情と 連動して 出てくれないと困るよな と思う。

 

そう考えていたら 、昨日 コロナワクチン接種に 一緒に付き添いますと 友達に 言われた 時、気がついたらボロボロに 泣いていた。

 

うん。 まあこれは ありか。