そういうわけで、 循環器内科の外来にやって来た。
今日のタクシーの運転士さんは 、ひどくおしゃべりな人だったなぁ。
ずっと喋ってた 。
話題は
「今年の夏は 暑い。 ハンパじゃない 。」だった。
タクシーを降りて受付を済ませ 、循環器内科の 待合へ。
座っていたら 看護婦さんがやってきて、
「 tonchikiさん 今日はどういう?」 と聞かれる。
「あのー 実は 薬が キレそうだったんで …と言うか、薬がきれたんで 、まだ 続けなくてはいけないのか 、もしくは もうやめていいのか そこら辺をお聞きしたくて 。
乳腺ドクターのところで 出して頂こうと思ったんですけれども 、ちゃんと 診察を受けて 判断してもらった方がいいと 言われたものですから。」
「あーそうだったんですね 。わかりました。
tonchikiさんは、一番最初 アンガールズ先生のご担当だったんですよね?。 」
「はいそうですけど。」
「実はですね アンガールズ先生は 、退職なされたんですよ。 」
えっ!!と言ったきり ちょっと言葉を失ってしまった 。まじかよ。
「それで アンガールズ先生の代わりに 新しい先生 に今日は見て頂きますから 。」
「分かりました。」
大きな総合病院では こういうことがあると 知ってはいる。
椎間板ヘルニアの 手術をした時 、2ヶ月も入院して 、一年のリハビリをやって 。
散々お世話になった私の担当のドクターは 、私が リハビリに 専念している間に 退職なさっていた。
個人病院ではないのだから 仕方がない。
だけれど どこか心もとない 気持ちになる。
それは仕方がない こと。
患者は受け身なことが多いから。
「tonchikiさんどうぞ。」
看護師さんが 私の名前を呼んだので 、診察室に入った。
「こんにちは。よろしくお願いたします。」
「tonchikiさんこんにちは。… アンガールズ先生の ご担当だったんですね。」
新しい先生は きびきびと 早口で そういった。