猛暑のなかで

今日は大腸癌の診察の日だった。

 

ここのところ、本当に異常な暑さで、玄関の扉を開けるのさえ「決心」がいる。

 

ああ、バスを乗り継いで行くのも、結構ハードよねって思っていたけれど、今回も弟が送り迎えしてくれた。

 

診察や検査、病院は結構時間がかかる。

その間ずっと車で待ってくれていて、申し訳ない、私は幸せ者だねって、改めて思う。

 

今日は4本血を抜かれた。

 

前回、乳癌の診察の時に

亜鉛が足りていないって言われてた。

 

タンパク質が足りていないとか、不足するとこうなって…と、あれこれ怖いことを言われるので、ドキドキしたけれど、有りがたいことに今回数値はOKだった。

 

はああーとドクターの前だけれど、思わず息が漏れる。

 

「手術から2年だね。」

 

自分の事だけれど、もうそんなに時間がたったのかと驚く。

 

「5年はね…気を抜けないから。

でも、もうすぐ折り返しやな。」

 

そうか。

つい昨日のことのようだのに。

 

 

 

次の診察の前にCTをとることになった。

 

「造影剤アレルギーやったなあ」

 

そうなんです。

言いながら、造影剤を使わないがゆえに、それで悪い部分がみのがされちゃったら…そんな思いがよぎる。

 

ほっとしたり、怖かったり。

病院はやっぱりきついなあ。

 

会計を待つ間、マスク姿の人々の中で携帯を見る。

 

オタクの皆さん、今年もコミケに行くのにゆりかもめに乗ると思うんですが、個人の自由とはいえ、お願いですからゆりかもめに乗る時はマスクを着けてくださいませ。

ゆりかもめ有明駅癌研有明病院の最寄駅で患者さんや入院見舞いに行く人が乗っています。感染は命に関わります。 どうぞお願いです。」

 

こんなtweetが目に飛び込んできた。

 

これを書いた開田さんという人は、身内に癌患者がいらっしゃるのだろうか。

 

連なるコメントに

マスク不要論者の意見もあった。

 

マスクってさ、

自分が罹患しないためにって部分もあるけれど、

「他人に罹患させないためにつける」ってところ、うん。

大きいんじゃないかと思う。

 

暑いし不快だし

マスクめーーってことも思うけれども、私がマスク不要論者にどうも共感を抱けないのは、

「他者への視点」が狭く、単一だなあと感じるからなのだな。

 

別に癌患者に限らない。

コロナに対しても

同じこと。

 

表情が見えない云々

外国ではもうマスクなんかつけていない

 

マスクをつけること

他者への配慮

 

 

まあこういうことを書いたところで、あちら側は

「癌患者が状況悪くなる時は、何をやっても悪くなるんだから」と嗤うのかしらね。