怖かった

今日は色々検査日。

 

乳癌経過観察のためのマンモ。

大腸癌の経過観察のためのCT。

血も盛大に抜かれ。

 

マンモは傷痕に当たるので、ちょっと痛かった。

それでも担当の先生は優しい。

 

何とかそれぞれの検査を終え、今度は乳癌のドクターの診察を待っていた。

 

「何かありましたか?」

 

杖をついて登場した私に、ドクターが問いかける。

 

「顔面麻痺になって、足指にヒビが入って、巻き爪治療で爪を剥がされました。」

 

「え?」

 

驚くドクター。

 

「しばらくステロイド点滴をやって、それから…」

 

「それは何時?」

 

「へ?あーーーすみません、いつだったっけ。

…おくすり手帳見たら…」

 

難しい顔のドクターが言う。

 

「転移の可能性があります。

顔面神経麻痺なんて、そうそうかかるもんじゃないのでね。

なんといってもtonchikiさんの場合、抗癌剤が多く長期に渡っているのでね。

脳に転移ってこともあるんで

MRIを…造影剤MRIをとらないと。」

 

「…先生、私、造影剤アレルギーです。」

 

「あ、そうやったね。」

 

 

怖い。

 

実は昨日、町内会長さんが突然、本当に突然亡くなられたのだった。

 

元気で真面目で優しい人。

 

この間の班長会議の時も、私の身体を気遣って、

「大丈夫ですか?」

そんな風に声をかけてくださった。

 

「ありがとうございます。」

 

「無理しないようにね。」

 

亡くなる前日には

母の畑仲間でもあったから

母と元気にお喋りしていた町内会長さん。

母も酷くショックを受けている。

 

もちろん私自身も。

 

昨日は臨時の班長会議があった。

 

集まったおじちゃんたちも皆、ショックを受けていて、臨時班長会議は黙祷から始まった。

 

人は儚い。

 

頭ではわかっていても。

 

そんなこともあって、精神的に不安定度数が増していたのかもしれない。

 

怖い、と思った。

本当に。

心から。

 

日を改めるより、今日のうちにとMRI

 

そして骨密度を測った。

 

再び診察室に呼ばれて

「心配していた脳への転移も、血栓も、今のところは大丈夫でした。」

 

はあああああああと

息が漏れた。

 

「よ、良かったあああ…。」

 

てんでだらしなく、子供のようだけれど

だって、本当に怖かったんだ。

 

マンモの結果は、少し腫れて浮腫んでいるので、マッサージを入念にということだった。

 

弟が送り迎えしてくれて、ほんとうにぐったりしながら帰宅。

 

そうしたら、今から町内会長さんのお見送りだという。

 

喪服にも着替えず、とにかくと思って、杖をついてのお見送り。

 

小さな車が

通って行った。

 

明日はかかりつけ医。

明後日は歯医者。

 

そして18日は一人で大腸のCTの結果を聞きに行く。