トラウマ

私は小さい頃、親と離されて親戚に預けられていたことがある。

 

母親が入院していたから、それは1年以上にわたった。

 

おばちゃんの所には息子が2人いた。

 

男の子2人、遊びかたが荒くてさ

椅子にぐるぐる巻きに縛り付けられて、捕虜の役ーとか。

 

お母さんが心配するから、

お父さんが困るから

いい子にって言われていたけれど、

私は一刻も早く家に帰ることを願っていた。

 

今になって思えば、おばちゃんだって小さな子供を預かってくれたのだから、大変だったろうし、親切だったよね。

だけど。

 

ある日おばちゃんが、軽口だったんだけど、

「もう、お父さんもお母さんも迎えに来ない」って、言って。

 

結構そのことが後を引いたりしたよね。

 

今日友達と話していて、

でもさ、確かに後を引いたのは事実だけれど、

「後を引いたよね」って、笑える今の自分がいて良かったよねえって。

 

それはラッキーだって部分もあるけれど、とりあえず、愛されていたからこそだったよね。…そう思う。

 

拗らせまくってる自分でなくて良かった。

乗り越えるヒントを探せる自分で良かった。

良かったよねえ。

 

「いやいや、あんた自分でどう思ってるか知らんけど、結構拗らせまくってるで。」

 

うっそーん。