七草粥を戴く。
優しい味。
無病息災を祈る味。
日本のこういうものって、優しい祈りだなあと感じる。
弟嫁のお母様が、おできにきくという、石切神社さんに御札を戴いてくださった。
おできイコール癌。
ふふふ。
確かにそうだよね。
「いつかお姉さんが治って、石切神社さんに御札参りをしてくださることを祈っています。」
ご自分だってしんどいのに。
お母さんは、病身なのだ。
その人が、何度も何度もそういって励ましてくださる。
その石切神社の供物として、御下がりのお米が入っていた。
だから、そのお米も一緒に炊いていただいた。
オミクロンは軽症で済むからさー騒ぎ過ぎと言う人は、きっと
癌患者やその他基礎疾患をもって通院している人の恐怖のことなんか想像もしていないんだろうな。
なんてことを考えたりする。
まあそういう私だって、癌にならなければ、同じように言っていたかもしれない。
想像力って個人差もある。
経験値も人によって違うものねえ。
そう思う中で戴く七草粥。
やっぱりそれは
優しい祈りの味がした。