ツンツク

薬を飲んでいないからといって、

途端に副作用がなくなるという訳ではないのだな。

 

身体の中に貯まった薬剤は、なかなかにヘビーな副作用をもたらしてくる。

 

身体の節々がギシギシ。

 

昔、高齢の人がそういって嘆いていたけれど、私もまさにその状態で

「頑張れ頑張れtontikiばあちゃん」

何かをしようとする度に、そういって自分に発破をかけている。


f:id:texastonchki:20220129084020j:image

 

昨日はかかりつけ医のところへ、薬と巻き爪の状態を診てもらいに行ってきた。

 

「うん、いいわね。」

 

巻き爪の状況を診て、看護婦さん。

 

「あ、でもまだちょっとここは炎症おこしているかしらね。」

 

そういって、足親指の敏感極まりないところをピンセットで、つつく。

 

ギャ~ーーーー!

 

悶絶しているのを

 

「あら、痛い?」

 

再度ツンツク。

 

ギャ~ーーー!

 

………。

 

「今日はバスで?」

 

「ええ。少しは歩かないとと思って頑張ったんですけど、帰りはタクシーになりそうです。」

 

「うん。無理しないで。

で、あちら治療の進行具合は?」

 

「水曜日行ったんですけど、血小板と白血球の数値がわるくて、抗癌剤点滴が出来ませんでした。」

 

数値を告げると

「よく動けるねー」と、妙なところで感心された。

 

「お母さんは元気?」

 

「はい。おかげさまで。」

 

「…食事とかtonntikiさんがやっているのよね?」

 

「はい。」

 

「お母さん、デイケアとか今まで全く使ってないけど、状況が状況だし、そういうの利用して、貴方が少しでも楽にってことも考えたほうがいいかもよ。」

 

「ああ、ありがとうございます。

でも、そうなると帰ってくるまで私、落ち着かないだろうし、今はコロナのこともありますしね。

…なんとかやっていますので。」

 

そういうと、看護婦さんは、じっと私の目を見て、

「……ねえ……。」

 

やだわー。さっきまで痛いとこ、ピンセットでツンツクしてたくせに~って私は少し可笑しかった。

 

受付の方から声が聞こえてくる。

 

電話応対している声。

 

「…キットで陽性反応が出たんですね?

ご家族は…」

 

みんなオミクロンは軽い軽いって大合唱だけれど、

高齢者や子供のいる家庭は、大変だよなあ。