足を向けて寝られない

あけてあっという間にもう4日目。

 

明日は2022年初の通院日だ。

 

いつも送り迎えをしてくれる弟にとっては、

2022年初出勤の日。

 

いくらなんでも初出勤から休むという訳にはいかない。

 

なので、明日はタクシーを呼んで1人で頑張って行かなければ…そう思っていた。

 

行きは…まあ、大丈夫だよな。

 

問題は帰りだ。

 

点滴後は正直消耗度が激しい。

冷や汗も出るし、吐き気もする。

手のピリピリはMAX。

歩くのもしんどい。

 

だけれどもこれが初めてじゃない。

今までだって1人で往復したことはあったじゃないか。

大丈夫。

きっと大丈夫。

 

そう、自分に言い聞かせていながら、真夜中変な時間に目が覚める。

 

もし具合が悪くなったら、タクシーの運転手さんに迷惑をかけることになってしまうなあ。

 

考えてもしょうがない。

そう思いながら、結局同じことをぐるぐる考えてしまう。

 

弟にも負担かけちゃっているのだから、ちゃんとしなくちゃ。

 

そんなことをまたぐるぐるぐるぐる。

 

2、3日そういう日々を過ごしていたら、年若いガールフレンドから連絡が来た。

 

「嫌じゃなければ、送り迎えさせてください。」

 

いやいやいやいやいや、いくらなんでも。

 

「会えることが嬉しいんですから、遠慮なしですよ。」

 

いやいやいやいや。

 

そう言いながら、心の中でホッと安堵している自分がいる。

 

心細さがとけていくのが判る。

 

全くいつの間にこんな甘えた人間になってしまったんだろう。

 

ごめんね。

ありがとう。

 

そうラインを送りながら、足を向けて寝られないよなと、思う。