患者の心得

まあ、お前がどの口で言うかと言われるのを承知で書く。

 

入院して感じたのだけれど、

年々入院患者の、我が儘度合いが酷くなっているような気がする。

 

「いやー、私だけかなあ、そんな風に感じるの。」

 

「いや、私もそう感じてる。」

と、難病の旦那様の介護をしている友人も言うのだった。

 

その人自身が言っているんじゃない。病気がそう言わせるのだ。…病人の我が儘には、そういう部分があるのは承知だ。

 

病人は楽になりたいものだし、不安だし、落ち着かないもの。

 

けれど、そういう部分を踏まえた上であっても、年々歳々色々なところで、「いつから日本人はこれ程我が儘に、自分本意な行動を取って恥じることがなくなってしまったんだろうか」と感じるのだった。

 

大部屋の場合、部屋で電話はご遠慮ください

最初に説明されたはずだけれど、まず守らない。

 

「だって、かかってくるもんは、しゃーないやんか」

 

夜中隣のベッドの人がトイレに立つ回数が多いから、ねむれたもんじゃない。

部屋をかえてやってくれ。

(自分はかわるつもりはない)

 

シャワーの時間、いつも私は3時なんやけど?

 

私はあの看護婦さんと相性がいいし、信頼関係があるから、あの人を担当にして。

 

私が最優先。

私の要求を最優先で。

 

看護婦さんというのは、そりゃサービス業的部分があるのも承知しているけれど、それにしても…と思ったりする。

 

よい子ぶるつもりはない。

ただ、私程度が

「tonchikiさんは、我慢強い」なんて何度も言われてしまうことの違和感。

 

旅の恥はかき捨てならぬ、入院中の恥はかき捨て?

 

日々看護婦さんたちの対応は素晴らしかった。

 

けれど、そういう患者の我が儘の先に

「どっちの手術方法を選びますか?」等という問いがあるのだとしたら?

 

我が儘の先に「自己責任」。

 

うーむ。

考えすぎかなぁ。

 

私はおそらく次の入院も

個室を選択する。