不幸話し

「男と女人生最良の日々」という映画を見ていた。

(しかし、この邦題は、何とかならんのかね。)

 

ご存知の方も多いと思うけど 「男と女」は、シャバダバシャバダバシャバダバシャバダバダ っていうテーマソングで 有名な映画 。

 

その映画の 後日談というか、 50何年振りかにルルーシュが撮ったということで 私はこの作品を見ていたのだった。

 

ヒロインを演じた アヌークエーメが 本当に美しくて。

ジャンは老けたなあ 。

だけれど見ているうちに 何とも言えないチャーミングさが滲み出て。

やっぱり 恋の国 おフランスの俳優だけはある。

 

作品の中で ジャンが言う。

人に話を聞いて欲しかったら 不幸の話をする べきだ 。誰も 他人の、 俺の 、幸せな話なんぞに興味はない。

 

どの国も そういうのって同じなんだなぁ。

 

更に言うなら、不幸の話は幸せ話より人の興味を そそりはするけれど、 でも それは ちゃんと語り手が 咀嚼して、 発酵させて …だからこそ。

自分の中で整理のできていない 生々しいだけの不幸話しなんて、 どこに需要があるんだ。

 

人は 話したいことしか話さないし、 聞きたいことしか聞かない …そんなこと思いながら 私は ここにこんなことを書いている。

 

今日は歯が痛くなって 歯医者に行ってきた。

治療が終わって バスを待っていると 雨に降られた。

 

だからなんだ 。

それがどうした。

 

シャワーを浴びて 一息ついて 友達からの LINE を読んだら、目の前が滲んだ。