ソボク


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映画が好きだ。

 

生まれて初めての映画館は

父親に連れて行ってもらった「大脱走」だった。

 

ティーブマックイーンの格好良さに痺れた。

でも私がより燃えたのは、ジェームズコバーンだったな。

 

思えば2番手に目がいきがちなのは、幼い頃からだった。

 

父親と一緒に見た「黄昏」「八月の鯨」「ひまわり」。

 

そして私は、映画が好きになった。

 

最近は韓国映画ばかり観ている。

 

エンタメは外貨を稼ぐ重要な

国をあげての力のいれようゆえにか、とにかく作品に勢いがある。

 

ハリウッドはCG多様で、アメコミ原作の作品ばかりが目につく昨今、カーチェイス等は明らかに韓国に軍配をあげる私。

「どうやって撮った?これ。」感がビンビン来るもんね。

 

今日「ソボク」という韓国映画を観た。

 

つくづくと映画はタイミングだなあと思う。

 

きっと告知前に観ていたら、ここまで響くことはなかった作品。

 

夫と子供を事故で亡くした女性博士が、子供のクローンを作る。

 

その存在によって「不死」を手に入れられることになる。

だから、いろんな人間達、国が彼を欲しがる。

死の恐怖から解放されれば、それは武器になると。

 

しかし、死を手放すことは、本当に幸いなのか?

 

「なぜ生きたいのか」

 

「何故生きるのか」

 

「生きて良かったか」

 

クローンである彼が問う。

 

何故?

 

問われて答える男。

 

泣いた。

 

なんでこんなにってくらい泣いた。

 

居場所

意味

意義

 

きっと今日はよく眠れるはず。

本当に一杯泣いたから。

 

「知っているはず。

どんなに怖くても

逃げられないって。」

 

「誰かのために」

 

ああ、ホントに映画はタイミングだよなあ。