映画が好きだ。
生まれて初めての映画館は
父親に連れて行ってもらった「大脱走」だった。
スティーブマックイーンの格好良さに痺れた。
でも私がより燃えたのは、ジェームズコバーンだったな。
思えば2番手に目がいきがちなのは、幼い頃からだった。
父親と一緒に見た「黄昏」「八月の鯨」「ひまわり」。
そして私は、映画が好きになった。
最近は韓国映画ばかり観ている。
エンタメは外貨を稼ぐ重要な
国をあげての力のいれようゆえにか、とにかく作品に勢いがある。
ハリウッドはCG多様で、アメコミ原作の作品ばかりが目につく昨今、カーチェイス等は明らかに韓国に軍配をあげる私。
「どうやって撮った?これ。」感がビンビン来るもんね。
今日「ソボク」という韓国映画を観た。
つくづくと映画はタイミングだなあと思う。
きっと告知前に観ていたら、ここまで響くことはなかった作品。
夫と子供を事故で亡くした女性博士が、子供のクローンを作る。
その存在によって「不死」を手に入れられることになる。
だから、いろんな人間達、国が彼を欲しがる。
死の恐怖から解放されれば、それは武器になると。
しかし、死を手放すことは、本当に幸いなのか?
「なぜ生きたいのか」
「何故生きるのか」
「生きて良かったか」
クローンである彼が問う。
何故?
問われて答える男。
泣いた。
なんでこんなにってくらい泣いた。
居場所
意味
意義
きっと今日はよく眠れるはず。
本当に一杯泣いたから。
「知っているはず。
どんなに怖くても
逃げられないって。」
「誰かのために」
ああ、ホントに映画はタイミングだよなあ。