ちびまる子ドクター

 

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部屋に入ると、そこにはちびまる子が年を重ねて、
野口さんと合体させたような女性が座っていた。

40代前半??

若いような、年をくっているような。
なんせ、ちびまる子だから、年齢不詳。

「あ、tonchikiさんですか。はい、よろしく。
・・・大腸検査ですか・・・ふ~~ん。なんで
・・・あーアンガールズ田中先生が・・・」
 
なんか、毎回そのフレーズで場面が変わっていっているなあ。

「・・・・よろしくお願いします。」
 
「そもそもは、胸のあたりが重かった?」
 
「あ、はい。」
 
「なんか、MRIも、自転車の奴も苦戦なさった、と・・・。」
 
げッ!ばれてる。
・・・って、そりゃばれるか。

ちびまる子ドクターが見ている電子カルテには
そこら辺のことも、記載されているのだろうか。

かっちょわるー!!!

「・・・はいはい。だけど、検査の結果、心臓の方は全く問題ないと・・・。」
 
「そうなんです。
・・・あのー・・・先生」
 
「ちょっと待ってください。
今、大腸検査の予約とっているから。

・・・今ねえ、すごく混んでいるんですよ。」

片手で私を制すると、カチカチカチとマウスを動かす、ちびまる子ドクター。
いや、まるちゃん、わたしゃ、そんなに混んでるなら、別に検査しなくても・・と、心の中で強く思う。

ちびまる子ドクターは、ひどくせっかちな印象だった。

「待ってください・・・よし・・・ここで、1日突っ込むか。」
 
電話する。
 
「ええ。・・・ああ、はい。
アンガールズ田中ドクターが・・・ええ。」
 
「よしッ!無理やりですけど、突っ込みました。」
 
・・・先生、余計なお世話ですが
あんまりこういう場所で突っ込む、突っ込むと連呼しない方が・・・。

「じゃあ、入院して、ね。はい。
この日に。・・・あ、都合はどうですか?」
 
えっと、先生、それは聞く順番が逆だと思うううう。
 
正直、ちびまるこドクターの第一印象はあまり良くなかったのだ。
 
「まるちゃん先生は、どこか患者に寄り添う気持ちが薄いんじゃないか」
そう思う、友蔵・・・いや、tonchiki。

ところがねー。
このちびまる子ドクター、結構、患者想いの熱い先生だったのだ。