孤食ロボットは孤独じゃない

やっとのことで、欠けた歯が入った。

 

治療の間、2度ほど仮歯を入れてもらったけれど、

すぐにとれたぜ、仮歯。

 

間抜けな顔が嫌なら、直ぐに入れてさしあげますからと、

優しい歯医者さん。

 

だけど、間抜けな顔には免疫があるので、そのままにして、次の治療に向かう私。

 

昔の私ならば、欠けた前歯の穴に、

煙草突っ込んでいただろうな。

 

手ぶらで何かと都合が良かったのにね。

等とくだらない事ばかり考える。

 

入院中、10日あまりの絶食の日々、

不思議と「食べたい」という気持ちにはならずにいた。

 

それよりも、母が食べただろうかとか、

彼女の夕食のメニューのことばかり考えていた。

 

つまるところ、

自分にとっての食事って

そういうことがおおきいのかもな…そう、思う。

 

そんなことが描かれているコミックが、ある。

 

映像化されたから、ご存知の方も多いだろう、

岩岡ヒサエ氏の「孤食ロボット」。

 

SNSの世界では、時々思わぬことがおこる。

 

その「孤食ロボット」が、いよいよ完結。

 

そのニュースを聞いて、思わず感想をつぶやいたら、

なんと作者岩岡氏から、コメントを戴いた。

 

びっくり。

&嬉しかったなあ。

 

生きているといろいろある。

 

我が儘もふて腐れも

全部含めて自分で。

 

最近私は、自分が作りだすそのことよりも、

自分に微笑みをくれたクリエイター達に

心からの賛辞を贈りたいと思うことが増えた。

 

「貴方が物語を紡いでくださったおかげで

私は笑うことができました。

 

ありがとう。

 

ほんとうにありがとう。