元気が出る話

いつも励ましてくれる友達が、調子を崩したということで、もう薬で落ち着いたからと、連絡はあったけれど、動揺した。

 

自分の不調は、そりゃあ嫌なものだけれど、

自分のことだから、諦めたり、推し量ったりして、なんとかゆっくりでも進んでいける。

それが後退する事であっても、自分のことだったら、いつかは飲み込むことができる。…よね?

 

けれど、友達や家族のそういう話しは「大丈夫だろうか」「辛くないかしら」「なんとかならないだろうか」と、オロオロするばかり。

おろおろしてもどかしくて切ない。

 

とにかく「もう大丈夫だよ」というメールの文字を何度も確認して、ひとり少しほっとするのだった。

 

私の周りの人達よ

健やかであれ!!

 

 

そんな日々の中、また違う友達から聞いた話。

 

私の指の痺れは本当に酷くなっている。

抗がん剤を飲んでいる時はピリピリもしていたし、水や冷たいものがきつくあったりもした。

でも、今はそれ以上に、指が曲げられなかったり、しびれが痛みにまでなったり。

今まで軽々と持てていた片手鍋が持てない。

着替えが上手くスムーズにいかない。

 

夜中痛みで目が覚めて、副作用なんだから大丈夫だよって、自分に言い聞かせるものの、なんかボロボロボロボロ涙出てきて、やだなあ、私ってば。

そんな調子で。

 

そしたら、友達が

「それを予防する方法があるって。」

 

https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2017-10-16

 

おおーう‼️

 

 

乳がんや肺がん等の治療に用いられるパクリタキセルによる手足のしびれは、投与した患者の67~80%が経験するにもかかわらず、今まで効果的な治療薬や予防手段がありませんでした。一度発症すると長期にわたって患者の生活の質(QoL)を低下させることが知られています。

 

本研究グループは、マイナス25℃~マイナス30℃下で冷やした冷却用グローブとソックスを用いて手足を冷却することで、パクリタキセル投与に伴うしびれが予防可能であることを示しました。

 

更に、しびれの自覚症状や日常生活の不便さだけでなく、触覚や温度の感覚、手先の器用さについても、悪化を予防できることが分かりました。本手法を普及させることで、患者がQoLを維持しながら安心して抗がん剤治療を受けられることが期待されます。」

 

この話を聞いて、なんかすっごく嬉しかった。

自分にはもう間に合わないけれど、こういう研究が進んでいくなかで、私みたいに夜中ベソベソ泣く人間がひとりでも…そう思うとなんか元気が出る。

 

元気が出たんだったよ。