満身創痍

朝、歯を磨いていた時、若干の違和感を感じた。

でもまあ、ね。

 

穏やかに1日が過ぎ、夕食の支度を終え、テーブルについて、ん?

違和感が激しくなる。

 


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顔が変。

 

 

いや、美醜の問題ではなく。

ブスは受け入れてるんだ。

ただなんかスッゴい違和感。

 

と、言うてる間にみるみる歪む顔。

 

「ねえ、私、顔変じゃない?」

と母に聞くと、

「え?あら、おかしい。」

 

すぐにかかりつけ医に電話をして

往診に来てもらった。

 

駆けつけてくれたドクターから

脳梗塞でなくて良かったと言われる。

 

「はい、あ、い、う…言うてみて」

 

「あ、い、う」

 

 

 

顔面神経麻痺だって。

 

ステロイドの注射を打たれて

薬を飲まされる。

 

明日まで様子をみよう。

入院…と言いながら、ドクターは帰っていった。

 

左半分に麻痺。

水が飲めない。

 

だらだらと溢れてしまう。

 

はああああああーーー。

私の美貌が台無しーーーって、笑えないなあ。

 

全く次から次へと。

どんだけーーーーと冗談にしようとしてうまく顔が動かせなくて、唇を噛んだ。

痛い。

 

「紹介状用意したけれど、入院はしなくてもいいかもしれん。

なおるけど、毎日点滴にかよってな。」

 

「先生、なんでこんなことになるんですか

原因って…何ですか?」

 

「疲れ、かなあ。」

 

いやあ、そんなに疲れる思いはしていないとおもうんだけどね。

ダラダラデレデレしてるよ?

 

友人に話したら異口同音。

「ストレスじゃん❗️」

うーーむ。

 

巻き爪、歯医者、点滴。

 

満身創痍って奴?

 

ああ、それでも、ギリギリのところで

守ってもらっているのかもしれないよなあ。

まあ、脳梗塞でなくて良かった。

本当に良かった。

 

満月お月様を見あげながら

そんな風にも思ったり。

 

いやはや。