ラッキーセブン

自分の独占欲の強さに辟易していた。

 

それは、私が一人を選んだ理由の一つでもある。

 

そしてそれは、同性の友人に対しても。

 

好きな人をいくら独占したいと思っても、別の人生を生き、別人格である以上、独占することなど出来ない。

 

そんな当たり前の着地点にたって、長い時間茫然としていた愚か者。

 

それが私だ。

 

自分の陣地に引きずりこむことが、愛情や友情の表現方法ではないと気づいてからは

 

ただ「邪魔してはいけない」

それを基本に。念頭に。

 

そうこうするうちに、姿が見えなくなった人も沢山いたけれど

それはそれ。

 

追うことはなかった。

 


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高知へ旅行に行ってきた友人から

お土産が届く。

 

 

顔を見によりましたー。

あ、これついでに。

 

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「こんな美味しいもの食べちゃったもんねー」

 

写真が届いて、みんなして盛り上がる。

その間、病気のことは忘れている。

 

愚か者だけれど

幸せ者。

 

私はラッキー。

 

ラッキーセブン。