泣ける時間

 

病人なんてもんは、本人が一番もどかしく じれったく 、大変なの はわかってる ことだ けれど 。

 

それ以上に 周り の人間の 消耗度 は、 激しいと思われる。

少しでも快適に、 少しでも こころ を癒してと 心を砕き考えていれば、自ずと生活の中では、 与えること が 多くの パーセンテージを占める こととなる。

自分のを不安定さを 相手に悟られば、 不安定は 波及してしまう。

それを しないためには自分を 日々律して 行かなくてはならない。

 

口で言うのは簡単だけれど、 時として、本人以上に心配と 不安の中で いつも穏やかに 笑っているなんて、 大変なこと。

そう思う。

 

「書留でーす。」 と 郵便局員さん。

 

この間 抗がん剤 をもらう時、 調剤薬局 で不足していて 、後から郵送で送りますなんて 言われたもんだから 、てっきり その件だと思った 。

 

 玄関を出て、サインをして 、書留を受け取る。

 

宛名は 調剤薬局ではなく、友人からだった。

 

昔 私が プリンスにドハマリしていた頃 知り合った人。

中に手紙が入っていた。

 

 「驚いた」って。

そして自分の周りは 癌サバイバーばっかりだよって。 みんなみんな 元気になっているって。

だから tonntikiも 大丈夫だよって。

 

一生懸命書いてある気持ちって じんじん に伝わってくる。

 

彼女のご家族、 実は私以上に 大変な 状況である 方がいらっしゃる 。

なのに 。

 

この事を書けば きっと いやいや お前はそうじゃないと笑われるかもしれないけれど 、普段は 私 、これでも結構 しっかりしているつもりなんだ。

 

だけど 泣いた。

読んでいるうちに 涙が止まらなくなった。

 

人は一人だ。

でも、私は独りではない。

 

 

泣ける時間を ありがとう。

彼女の住む 東京に向けて 泣きながら 一人つぶやく。

 

きっと、彼女には、こんなにも嬉しかったこと、伝えても本当には伝えられない。

 

泣き虫になったなあ。

いや、でも、これは不意をつかれたからさ。

 

自分で自分に言い訳しながら、涙を拭いて、夕食の準備。