第1回目終了

「あと30分様子を見なくちゃいけないんだって。」

 

LINE を送ると 、ママ ンガールフレンド以外の 友達からも LINE が来た。

 

「よかったー。終わったんだね 。

頑張った頑張った。 」

 

ありがとうと返事を打ちながら 、周りを見渡す。

15分待機の人たちは、 次々と 待機時間が終わって 、立ち上がって行く。

 

「大丈夫ですか?ご気分が悪く なったりしていませんか ?。」

「はい大丈夫です 。」

 

かけられる言葉は皆同じであっても、一様に何処か晴れ晴れとした表情。

 

私も早く終わるといいな。

…30分も待たされるんだったら 、何か文庫本持ってくれば良かったかな。

呑気な事を考えながら 座っていた 。

 

「時間になりました。 ご気分はいかがですか?。 」

「はい大丈夫です。 」

「どうぞお気をつけてお帰りください 。」

「ありがとうございます 。」

 

ガールフレンドの待つ場所へと移動する 。

 

「ごめんね~。長いこと待たせた。 」

「いいえ 。それより 気分は大丈夫ですか?」

「ありがとう。大丈夫。」

 

「終わった ~。とりあえず1回目終わったよ。」

「終わりましたね ~。お疲れ様でした。」

「本当にありがとう 。

あなたが付き添ってくれなかったら ちょっとダメだったよ。」

 

帰りの車の中でしみじみそう言うと、ガールフレンドは、いえいえいえと、照れ臭そうに笑った。

 

家に帰宅して 2時間ほど 正体なく 眠りこけた。

 

ネットに上がっていた 副反応とやらは、私には ないように思った。

注射跡が少し痒いくらいか 。

 

ただ 、眠い。

とにかく眠い 。

ひたすらに眠い。

 

このどうしようもなく抵抗できないほどの 眠気、これこそ副反応ってやつなんじゃないかな 。

この3日間、私はひたすら眠り続けていたんだから。

 

そういうのだけれど 、周りの人間達は 、即座に私の意見を 却下するのだった。