鬼は外と短歌

鬼は外

福は内

 

急にまた寒くなって

買い出し挫けてしまった。

 

だから今年は恵方巻が食べられない。

 

別に構わないとも思うけれども

でも毎年やっていたこと…そう思うとちょっと。

 

弟に

「今年は恵方巻が食べられない」ってLINEをしたら、デパートで買って持ってきてくれた。

 

嬉しかった~。

 

今年も同じことができる幸せ。

 

鬼は外

福は内

 

パピプペポ川柳は3回目の入選がかなった。

 

第332回 

湯気を今届けたいなあ

パピプペポ

 

能登地震からもう1ヶ月。

「ありがとうございます」と繰り返す被災者の方たち。

「前向きに」とニュース。

 

そうかなあ…と

切なく苦しい気持ちで

何もできない私。

 

ところで、パピプペポ川柳さんが、今回パピプペポ短歌っていうのを募集なさった。

 

短歌は難しい

難しいけど面白いなあって

思いながら作って応募したら、入選してとてもとてもとても

嬉しかった。

 

第1回パピプペポ短歌入選句

 

小走りで急いで帰るパピプペポ

今日のいいこと聞いて欲しいの

 

 

痛いけど嬉しい

今日は病院の日。

乳癌の方。

 

マンモと骨密度検査をするということで、予約は9時半。

8時半に家を出てバスを乗り継いで…と思ったけれど

田舎のせいか、バスの本数がガタンと減って、1時間に1本。

9時台は1本もない。

 

自家用車を持たぬ私は、途中からタクシーとなった。

 

なんとか予約時間には間に合って到着。

 

身体が痛む。

 

早速骨密度検査。

正味15分程だろうか。

台に横になり

腰椎と大腿骨で計測。

 

「動かないでくださいね」

 

これが、今の私には結構つらいのだった。

 

身体が痛くて仕方ない。

横になって起き上がる、その動作がきつい。

 

夜、トイレに行こうとしてベッドから立ち上がるものの、痛みでそこから動けない。

 

テーブルの椅子に捕まって、歯を食いしばって立つ。

 

痛い。

 

しばらくすると治まるので歩きだすものの、毎回それなので、横になるのが怖いのだった。

 

ドクターに言ってみようと思うけれど、小心者の私にはそれも怖い。

 

全身の痛みでググってみると

怖い話し、病名ばかりが出てくる。

 

これだったら?

もしもそれだったら?

 

怖くなって携帯を閉じるのに、

やっぱり気になる。

 

この痛みがもうほんのちょっとでも強くなったら、動けない。

 

動けなくなったら…

 

骨密度の検査が終わり、台から立とうとして、やっぱり痛くて。

 

次はマンモ。

 

確か何かでこのおぱーいを潰すやり方じゃない機械も出てきたと聞いたけれど、その機械がこの田舎に導入されるのは、いつ頃だろうと思いながら、潰されていた。

 

2つの検査が終わり、診察室の前で順番を待つ。

 

私の番になって、診察室に入ると、骨密度の検査結果が出ていて、ドクターからえらく褒められた。

 

腰椎も大腿骨もいい数字。

「これは凄いよ

tonchikiさんは、人より長く

抗癌剤飲んでいるのに、この結果は立派」って褒められた。

 

 

あ、良かった。

 

「マンモもね、大丈夫。

綺麗よね」

 

はああああああと

ドクターにはわからないように

息を吐き出す。

 

良かった…

 

あ、聞かなくちゃ。

 

胸にジェルを塗られ

検査中に

 

「実は」と、思いきって言った。

 

あまりにも痛くて、しばらく動けなかったりするんですけれど

 

「ああ、それはね、今飲んでるホルモン剤の副作用」

 

え?

 

「他の患者さんもね、布団のなかで長いことマッサージしないと起きられないとかいらっしゃるんだけど」

 

「あ、近いです。

私、動けなくなったらどうしようって」

 

「あー…ねえ。

酷い時にはロキソニン…でも、身体に負担いくしねえ…」

と、サブドクターと相談するドクター。

 

漢方薬出すこともできるんだけどねえ。

これは足がつるとかそういうのには効果的なんだけど」

 

「うーん、筋肉というより関節ごと重く痛む感じで」

 

「うーん、そっちかあ」

 

「先生、痛いのはほんと嫌だしつらいんですけど、でもそういう原因ってわかって安心しました。

薬は…できたらなるべく飲みたくなくて…」

 

「そうやろうねえ…じゃあ、ちょっと様子みる?」

 

「はい」

 

「またなんとかましになる方法を考えてみるから」

 

「ありがとうございます。」

 

痛いのは思考を奪う。

きついのは変わらない。

 

それでも、今日、本当にほっとしたーー。

 

「副作用」という言葉が嬉しいなんて、考えてみればなんのパラドックスかと思うけど。

 

超久しぶりのマクドナルド。

 

痺れる指でポテトをつまみながら、

痛いけど

痺れているけど

ほっとした今日だった。

 

 

2024

年が開けた。

 

あけましておめでとうございますと書いて、

お節がどうとか、食べ過ぎとか、そういう呑気な話を書きたい。

 

けれど、年明け早々とんでもなく大きな地震があった。

飛行機の炎上もあった。

 

地震は天災。

何時どこであるやもわからない。

誰が被災者になるやもわからない。

その惨さを思う。

 

能登

石川は、羽咋というところに親しい友人がいた。

 

何度訪れたか、数えきれない程、私にとっては馴染みのある場所。

 

渚を車でかっ飛ばしたり

茶店巡りをしたり。

 

美味しいものがたくさんあって

町並みが綺麗で。

 

海が、

海が近くて。

 

殆んどプライベートビーチのような、友人の家の近くの海。

 

泳いでいると

友人のお父さんが

「おーーい、お昼を持ってきたよーう」

 

素麺を持ってきてくれて。

 

美味しかったなあ。

 

ニュースで倒壊した家々を観るのが、辛い。

 

余震も収まらず、高齢のかたが多い土地だ。

どんなにか…と思う。

 

そんな中、善意からとはいえ、物資を持ってとか、ボランティアでとか、現地に向かう人も多いと聞く。

 

しかし、それは救急車や、自衛隊車等の交通を阻むことにもなりかねない。

 

石川県はまだボランティア募集を行っていない。

 

被災地以外に住む人間にできることは、

募金

献血

この2つだけだ。今のところ。

 

それにしても、こんなに災害の多い国であるのに、

今回もまた結局は

体育館に雑魚寝状態。

 

火の気もなく食料もと訴える人が自分だったらと思うと、国は何をしているんだと思わずにはいられない。

 

コロナもインフルエンザも

居なくなったわけじゃない。

 

クラスターが起こらないことを祈るばかりだけれど、この期に及んで、マスク不要とか言う人達…なにをかいわんや。

 

なにをかいわんやと言えば

人工的に地震を起こしたとのトンデモ論を見て呆れていたのだけれど、それが政治家にもいて…。

 

これだけの大きな地震のある国に、無数の原発があること。

 

誰かを叩くこと(機長とか)で、ストーリーを作ろうとするマスコミ。

それに簡単に乗っかる人々。

 

この国はどうなるんだろう。

 

嘆いていても仕方がない。

 

目を開き

耳をすませ

 

そして、自分が時の大きな流れのなかでは、極めて頼りなく儚い存在であることを自覚し、

 

謙虚に

でも、自分酔っ払いに陥ることなきよう

 

今年も1日1笑。

 

せいぜい踏ん張って

生きていくしかない。

 

みんな幸せに

私も幸せに。

 

 

 

日記帳

今年年末で日記帳がきれる。

3年日記帳だった。

 

激動だったな

この3年間。

 

ぽちぽちと

何も書けずに

空いている日のことを思う。

 

どうしよう。

どうしようか

次の日記帳。

 

3年のにしようかな

5年にしようかな

 

ぼーーーーっと

考える。

 

空白の日があっても

…よし!と思って

結局5年日記帳にした。

 

毎回表紙は無地の

シンプルなものにしていたけれども、今回は花柄にした。

 

普段、女性らしさからは

遠いところで生きているから、

せめてもの、だなw。

 

届いた日記帳。

とても愛おしく感じた。

 

5年…5年。

 

日記帳の表紙を撫でながら

眺めていたら、

母が

「私も欲しい」

と言う。

 

え?

大丈夫?

毎日書かないとだよ?

と言いながら

どんなのがいいかなあって探す。

 

「tontikiとお揃いがいい。」

 

え、そう?

それじゃ。

 

 

そう言いながら選んだ

色違いの日記帳。

 

今日、届いた。

 

「届くの早かったね」

喜ぶ母の顔を見ながら

何故だか少し泣けてきた。

 

なんでだろ。

 

いいこと

沢山書けるように

頑張ろうね、私たち。

 

今日は、クリスマスイブ。

 

メリー

メリークリスマス。

 

 

2回目の幸せ

1回目入選して

とてもとても嬉しかったので

私なりに四苦八苦

あーでもない

こーでもないと

詠んで投稿していたら、

2回目の入選が叶った。

 

第328回「パピプペポ川柳コンテスト」入選

 

流されて

生きて

今ここ

パピプペポ

 

友達からラインが来て

「好きな句。おめでとう」

嬉しかった。

 

本当にこれといった

信念を持って生きてきた訳じゃない。

 

それなりに

いろんなことがあったけれど

流されてだらだらと。

 

それでも。

それでも、と思う。

 

私は

幸せ。

 

おめでとうの言葉を

半分強制するために

友達に報告ラインを流しながら

 

私は、幸せ。

 

そう、思う。

推し活

明日…いや、もう今日だな。

今日は乳癌の定期診察日。

 

病院へ行く前の日は、

殆んど眠れない。

 

いい年をして、何をやっているんだって思うけれども、きっと脳が興奮するんだろう。

眠れないのだ。

 

明日の予約時間は2時。

病院へ行くには、小一時間程かかる。

 

バスの本数も少なく、乗り換えがあるから、もう少しかかるかもしれない。

帰るの遅くなるかも…

 

それでも、ほんの少し前まで、バスに乗ることも出来なかった。

立っていることは勿論、座っていることもきつかった。

バスのステップを上がったり降りたりすることが私にとってはエベレスト登頂のようだった。

 

あの頃のことを思えば。

 

そんなことを考えていたら、弟から連絡があって、送り迎えをしてくれるという。

 

ありがたい。

本当にありがたい。

 

自分の身体のこともあるけれど、最近母は、色々と心細いのだろう。

私を追う。

だから、少しでも早く帰宅したいのだ。

バスを乗り継げば1時間かかるところが、弟が送ってくれれば30分ほど。

 

それにしても眠れない。

 

眠れないから、推しのことでも書いてみようか。

 

東方神起が好きだ。

私の推しは、東方神起のユノ。

 

自分がKPOPにはまるとは思わなかった。

 

ずっとずっとアメリカ、イギリス、最初は金髪碧眼。

すぐにブラックミュージックの虜になった。

身体の中から湧き出るかのようなリズム、ダンス。

音楽のルーツはブラックミュージックにあり!と思った。

 

ブラックカルチャーを覗くことにも夢中になった。

 

特に好きだったのがPRINCE。

 

マイコーファンを公言する人は多い。

けれど、私は顔を変え(それが病気からくるものだとしても)白くなっていくマイコーよりも、奇妙で過剰な天才PRINCEに惚れ込んだ。

 

PRINCEは、音楽と「見せる」ことに拘ったミュージシャンでもある。

ステージからバンって客席に向けて紙テープが降り注ぐなんて、今では珍しくもない演出だろうけれど、それを初めてやったのがPRINCE。

 

JAZZ、ゴスペル、様々な形の音楽のあり方を熟知し、操り、本質で判断されたいと名前を記号に変える精神性。

 

本当に夢中になった。

 

これまた今では珍しくもないけれど。

写真を持って行きつけの美容室で半日かけてドレッドにしてもらって、ニヤニヤしていたりもした。

 

そんな私だから、KPOPの世界なんて…だったのだ。

 

殊更にダンスに目が行くのは

肉体を謳歌する姿にフェロモンを感じるから。

 

しかし「上手い」だけじゃつまらない。

 

アジアに目がいかなかったのは、うまくさえあればOKって印象を与える人が多かったから。

 

上手く巧く踊っても、自分にうっとりしているうちは、何も感じない。

そこを越えるもの

観客へ与えることへの喜びの世界までいかなければ、受けとる方はフェロモンなんて感じない。

 

喜びの前には試練がある。

 

ユノはアジアで初めて

目を惹かれたアーティスト。

 

 

ダンスが良かった。

パッションを感じた。

 

これは実物をみなければ。

そう思って、行って観て、釘付けになった。

 

私がKPOP?

そう思いながら

 

手術後寝返りも打てなかった時も、ずーっと携帯で彼のダンスを観ていた。

 

看護学生を2人つけられて

彼女たちに携帯の動画を見せたら

「…なんか、色っぽいですよね?」

 

アハハハハ、そうなんだよーうって笑った思い出。

 

ドクターが笑い声を聞き付けて、驚いていたっけ。

 

SNSでやりとりするうちに

なんか馬があった推し友

 

行きたいと願っても

行けなくなった

コンサート

ファンイベント

タッチ会。

 

ドクターからは、人混みには行くなと禁止令。

 

そんな私に送られてきた

キーホルダー。

GOODS。

 

嬉しかったなあ。

 

それこそいい年をして何を言っておるかって話しだけど、嬉しくて少し泣いた。

 

 

いつかまた行ける時が来たら。

その時、自分は

どんな気持ちになるんだろう。

推しを

ステージを観て。

 

私の推しは東方神起のユンホ。

 

10代、20代が席巻するKPOPの世界のなかに立ち、大人のエンターテイメントを見せてくれる人物。

私がソロ活動に邁進して欲しい人物。

 

私の推し活は

会場には行けずとも、熱心な他の方達の情報や翻訳や動画や写真に支えられている。

 

楽しい。

 

飽き性の私が

飽きない。

 

それって、ラッキー。

ラッキーでハッピーなことだよな。

 

 

 

何を言ってるんだ?だけど