鳥山明 氏 死去

人は、どんな人間でも

金持ちだろうが

才能溢れる人物であろうが

家族がいようが

一人であろうが

 

いつかは旅立つ。

 

頭の中で充分に

十二分にわかっているつもりではあったけれど。

 

鳥山明死去のニュースは

ちょっとにわかには信じられなかったな。

 

68歳。

 

いくらなんでも、早すぎるだろう。

 

今日は病院の日だった。

 

病院の待ち合いでは、死の話題はタブー。

 

だけれど、小さな声でこのニュースを話している人がいた。

 

ぼーーーーっとしていた。

悲しいとか

寂しいとか

そういうことをいう前に

ただただぼーーーーっと。

 

そして、死は悲しい事実ではあるけれど、でも鳥山明は幸せな人生を歩んだのだと思った。

 

漫画という武器で

世界に打って出た人。

 

愛され期待され待ちわびられ。

 

「メッセージなんて。

ひとときの娯楽で充分」と言ったその作品は世界に愛された。

 

彼の足跡をなぞり

「私も小さい頃はあられちゃんが好きで」と声高に申告するというテレビの状況も、いつかは静かになる。

 

だけど、作品は残る。

間違いなく残るのだ。

 

新作はもう読めないという渇きと共に。

 

その渇きを残せた人生。

 

お見事でした。

 

どうか安らかに。

安らかにお眠りください。

 

合掌。