ピンクエンジェル

使命感というのは 、いつ、どこでどのようにして 発生するものなのだろうね 。

 

今日は 外来化学療法 を受ける時のために 、外来化学療法室 というところの 見学に行ってきた。

 

そこには 小さなテレビのモニターが付いた ソファータイプの椅子 いくつかと ベッドが 3つほど。

端の方にある、部屋。

 

看護師のお姉さんが 、

「それでは 、来られた時のための 流れを説明しますね。」 と、あれこれ説明して下さった。

 

外来で来ても、 血液検査の結果 化学療法が受けられない時もあるということ。

 

その時には 体を休める というふうに考えて、 「それは 治療ができないと言う 絶望的な状況じゃないということ を理解してほしい んです。頭のどこかに 覚えておいてくださいね。」 などと 説明を受けた。

 

「ご家族は ?」

「あー 皇太后と二人暮らしです。」

「そうなんですね。 それじゃあ いろいろ 一人で 抱えてしまってた部分も おありになると思いますけど …。

でも、これからは ドクターに言いにくいようなことでも 全部お伺いしますから。

本当に 色々あると思いますけど 。でも きっと大丈夫ですから。

経済的なことから、食べるもののことまで、何でも聞いてください。

私たち、経験値がありますから。」

 

随分 ベタな 言葉だ 。

ベタもベタ 。

だけど なぜか私は不意を突かれたような気がして。

 

自分より 何倍も年若い看護士さんに の前で、 気がついたら 泣いているでやんの。

ああ、まったくかっちょ悪いったら。

 

慌てて 涙を拭って

「すいません 。

やだ 、かっこ悪いな。」そう言うと

 

「そんな 当たり前ですよ 。そりゃ、大変でしたもの。ねえ?

 

ここにくる患者さんは、1度は同じようになられます。

でも、大丈夫です。私たちも一生懸命サポートさせて戴きますから。」

 

いやはや全く なんてことだろう 。

 

ポニーテールで ピンクのアイシャドウの 看護師さん。

 

本当に 使命感からってだけでもあんな風には話せない。 そんな気もする私だった。