早めの入浴を済ませた。
入院準備も済んだ。
何度も確認したのに 何か忘れているような気もする。
入院申請書も書いた。
皇太后のパンを焼いている。
もう一度 クーラーの付け方を説明して、 でも随分涼しくなったから 大丈夫かなとも思う 。
今回も 、パジャマは 病院に入っている 業者のものを頼む。
手間や迷惑をかけないように 。
一人でちゃんと やり遂げられるように。
こういうシステムがあることは、ありがたい。
今度の入院は 、初回の時より正直 気持ちが重い 。
手術の時だって 検査の時だって 大変だったけれど 、あの時 は 勢いがあったよな なんてことを考える。
そんな変な勢いなんて、 ないことが一番 なんだけれど。
一旦 少しブレイクが入ると こんな気持ちになるのか 。
頑張れ 頑張れ、私 。
癌が再発 して 大変な 状況の 弟さんの 話を聞いた。 とても 仲良しのように感じられる 姉弟。 なのに 今 弟さんからの 電話は必要最低限だと 書いてあった。
きっと 歯を食いしばって 、きちんと立とうとしている。
顔も知らないけれど 、その人のことを思う。 いいかっこしいでいなければ 崩れ落ちそうなんだろうな… 彼の気持ちのことを思う 。
頑張れ 頑張れ。
頑張れ頑張れ。
頑張る。
頑張りたい。
頑張らなければ。
私は バックの中に 連れて行くために、ティムを入れた。