闘病記始めます。

闘病記って、辛気臭くないですか?

そりゃ、病気になって大変なのは判る。
判り過ぎるほど、判る。

判るけれど、こっち側の人間にとっちゃ、
だからといって助けてあげることも何もできはしない訳で。

で、読んでいるうちになんか苦しくなってくる。

この人を、その人生を、「消費」しているみたいだわ。

やだな~~。それって、悪趣味じゃん。

なんかさ、その人が真摯であればあるほど
自分が感動ポルノを欲しがっているようで、居心地が悪い。

時にそれが哀しい結末になったりすると、
もう、なんか、すみません、読んでしまった私を赦して!!
・・・そんな気持ちになるのは、私だけですか?そうですか。

だから、私は闘病記が苦手。

そもそも。

繰り返すけれど
何かしら思いもよらぬ出来事があって
「人生が一変した」という状況ができた時、
人間って変わるものなのだろうか。

基本的に、自分自身のことを思ったとき、いやあ、変わらないよなあと思うのだ。

嫌いな奴は嫌いなままだし
嫌いな奴を好きになろうなんて「努力」はしないし、するつもりもないし、
そもそも、近づかないし。

病気になったからって
真面目にも
真摯にも
ならない。なれない。

そういう人間なんだ、私は。

そんな私が、闘病記を書こうと思ったのは、
思いもかけず、自分が病気になっちゃったからだ。

癌。
しかも、敵はWでやってきた。

癌と告知された時
「貴方は癌です。」
「ガーン」っていう、漫画みたいなことが、本当にあるんだ。
 
そう、思った。

嫌になったら、途中で止めちゃうかもしれないけれど
 
「ちょっと書いてみたら?
滅多にない体験だし。」

ぼーっとしていた私にそう言ってくれた友達がいて
そうか、少しは今私が感じているこの気持ち、思っていること。
書いているうちに
それこそ自分流に少しは整理できるのかもしれないぞと思った。

そして、書こうって決めた。
 
だから、闘病記、始めます。

始めてみます。

辛気臭い内容になるやもしれぬ。

ご容赦、ご容赦。
 
あ、そうだ。
初めましてですね。

どうぞよろしく。